御嵩町(読み)みたけちよう

日本歴史地名大系 「御嵩町」の解説

御嵩町
みたけちよう

面積:五六・四三平方キロ

現可児郡域の大部分を占め、西は木曾川支流の可児川が平坦部を西流し、北は木曾川南岸の丘陵を境にして兼山かねやま町と加茂郡八百津やおつ町に接する。東は瑞浪みずなみ市、南は土岐市、西は可児市。中央部および西部を除いた地域は東美濃丘陵地の西端で、標高一〇〇―四五〇メートルの小さい起伏の丘陵となっている。国道二一号が可児川北岸を東西に走る。明治二二年(一八八九)御嵩町・上之郷かみのごう村・なか村、伏見ふしみ(一部は現可児市)が成立。昭和二四年(一九四九)伏見村が、同二七年中村が町制施行。同三〇年伏見町の一部を除く三町一村が合併して御嵩町が成立。明治一〇年頃より東濃地方の行政・文教などの中心地となったが、同四一年中央本線の全通につれて衰微した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御嵩町」の意味・わかりやすい解説

御嵩〔町〕
みたけ

岐阜県南部にある町。 1889年町制。 1955年伏見,中の2町および上之郷村合体。中心集落の御嵩は江戸時代中山道宿場町。第2次世界大戦前から戦中には亜炭が採掘されたが,現在は廃鉱となっている。陶磁器,電機工業が行われる。東端に鬼岩温泉があり,鬼岩は名勝・天然記念物。願興寺は多くの重要文化財を有することで知られ,町域の一部は飛騨木曾川国定公園に属する。国道 21号線が通り,名古屋鉄道広見線の終点面積 56.69km2人口 1万7516(2020)。

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