流木(読み)リュウボク

デジタル大辞泉 「流木」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぼく〔リウ‐〕【流木】

海や川に漂い流れる木。ながれ木。
山から切り出し、川を流し下す木材。ながし木。
[類語]樹木木本木木きぎ花木果樹雑木苗木若木成木古木老い木老木老樹生木立ち木埋もれ木枯れ木朽ち木倒木名木霊木神木大木大樹巨木巨樹低木灌木高木喬木

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精選版 日本国語大辞典 「流木」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぼくリウ‥【流木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 漂い流れる木。ながれぎ。
    1. [初出の実例]「雪とけて流木取がち国ざかひ 角田がはらの浪のわれふね〈素玄〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)上)
    2. [その他の文献]〔水経注‐溱水〕
  3. 山から伐り出し、川に浮かべて下流へ流し下す材木。ながし木。
  4. 流罪に処せられた人間をたとえていう語。流人(るにん)
    1. [初出の実例]「可分別事〈略〉浮木 葦田 流木 書絵草木此等類非植物。他准之」(出典連理秘抄(1349))

ながれ‐ぎ【流木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水面に浮かび流れる木。浮木。
    1. [初出の実例]「しづみはつるを、流(ナガ)れ木拾ふ人に呼いけられ」(出典:浮世草子好色一代男(1682)七)
  3. 流人のたとえ。
    1. [初出の実例]「ながれ木も三とせありてはあひ見てん世のうき事ぞかへらざりける〈菅原道真〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑上・四八〇)

ながし‐ぎ【流木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山から伐り出し、川に流し下す木材。
    1. [初出の実例]「流し木や時々月のこぼれ行〈保直〉」(出典:俳諧・淡路嶋(1698)下)
  3. 小枝の薪をいう、能登加賀地方などの方言。〔物類称呼(1775)〕

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世界大百科事典(旧版)内の流木の言及

【寄物】より

…とりわけしけのあった翌朝などには,種々のものが流れ着いている。こうした寄物には,流木をはじめ,破船した船の船材,ときには,人間の死体まであるし,また,ある一定の時期に海岸におしよせる魚なども含まれる。かつての(うら)の人々にとって,こうした寄物は,建築材や燃料としての貴重な生活財であった。…

※「流木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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