松葉(読み)マツバ

デジタル大辞泉の解説

まつ‐ば【松葉】

松の木の葉。
紋所の名。松の葉を図案化したもの。
松葉色」の略。
「青色の―上の衣の柳がさね着」〈宇津保・吹上上〉

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大辞林 第三版の解説

まつば【松葉】

松の木の葉。
家紋の一。松の葉または葉と実を図案化したもの。
「松葉色」の略。 「青色の-の袍うえのきぬに柳がさね着/宇津保 吹上・上

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しょう‐よう ‥エフ【松葉】

〘名〙 松の葉。まつば。
聖徳太子伝暦(917頃か)上「皇子問曰。吾児何謂。楽桃花乎。楽松葉乎」 〔爾雅‐釈木〕

まつ‐の‐は【松葉】

[1] 〘名〙
① 松の木の葉。まつば。
※万葉(8C後)一五・三七四七「わが屋外(やど)の麻都能葉(マツノは)見つつ吾(あ)れ待たむ早帰りませ恋ひ死なぬとに」
② (松の葉に包むほどわずかな物の意をこめて、他人への進物の上包みなどに松葉のしを書いたところから) 寸志の意にいう。
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「ほんの手土産、松の葉ぢゃと思うて下され」
③ 忌詞で、針のこと。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦九(1759)信「京みやげ松の葉とやらみすや針」
④ 牡丹の一種。布施紅(ふせべに)
[2] 歌謡集。五巻。秀松軒編。元祿一六年(一七〇三)刊。主として江戸初期から元祿までの京坂の三味線声曲の歌詞を三味線組歌・長歌・端歌・吾妻浄瑠璃・古今百首投節に分類して各巻に収めたもの。歌謡文献の代表的なもの。

まつ‐ば【松葉】

〘名〙
① 松の木の葉。
※源氏(1001‐14頃)椎本「おく山の松葉につもる雪とだにきえにし人を思はましかは」
② 紋所の名。松の葉をさまざまにかたどって図案化したもの。松葉桔梗、松葉車、松葉桜、松葉菱など。
③ 特に進物に添えて寸志の意を表わす松の葉。包紙に松の葉を書いたりもした。松葉熨斗(のし)
※歌舞伎・戻橋脊御摂(1813)大切「もう百年もたってから、松葉(マツバ)を添へてぬしさんにあげう」
※宇津保(970‐999頃)吹上上「青色のまつばうへのきぬの柳がさね」
⑤ 仲居(なかい)をいう。〔譬喩尽(1786)〕
⑥ 針の異称。
※雑俳・柳多留‐七〇(1818)「松葉をかりて住吉のやにをとり」

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