小坪新田(読み)こつぼしんでん

日本歴史地名大系 「小坪新田」の解説

小坪新田
こつぼしんでん

[現在地名]養老町大巻おおまき

高柳たかやなぎ新田の南西揖斐いび川右岸にあり、村下で津屋つや川が揖斐川に合流する。石津いしづ郡に属する。承応二年(一六五三)の開発という(養老郡志)。元禄郷帳に村名がみえ、高二八〇石余で幕府領。「新撰美濃志」でも幕府領。低湿地帯で水対策に苦しんだ。宝暦治水の際の笠松かさまつ堤方役所の御用留(県立歴史資料館蔵)によれば、宝暦四年(一七五四)水留金三両が村方に支払われている。明治二年(一八六九)の村明細帳によると田二五町四反余・畑二町六反余で、田は「水損所ニて両毛作少も無御座候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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