養老町(読み)ようろうちよう

日本歴史地名大系 「養老町」の解説

養老町
ようろうちよう

面積:七二・三〇平方キロ

郡の東半部を占め、養老山地の北部東側に広がる。西は同山嶺を境に上石津かみいしづ町、北は不破郡垂井たるい町、大垣市、東は安八あんぱち輪之内わのうち町、海津かいづ平田ひらた町、南は同郡海津町・南濃なんのう町、三重県員弁いなべ北勢ほくせい町と接する。町の北部を牧田まきだ川、養老山地に並行して津屋つや川が流れ、両川とも揖斐いび川に注ぐ。町の西部は養老山地から流出する小谷によって形成された扇状地形が顕著で、東部は低湿地帯。養老山(八五九・三メートル)の北東には孝子伝説で高名な養老の滝があり、養老改元にちなむ元正天皇行幸遺跡などを含め、養老公園となっている。江戸時代、現町域には五八ヵ村あり(天保郷帳)、うち不破郡一村・石津郡四村・安八郡二村で、ほかは多藝たぎ郡に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「養老町」の意味・わかりやすい解説

養老〔町〕
ようろう

岐阜県南西部にある町。 1954年高田町と養老,広幡,上多度,笠郷,小畑,多芸,日吉の7村および池辺,合原2村の一部が合体して発足。西部は養老山地,東部は牧田川流域の平野部から成る。中心集落は美濃高田。 59年の伊勢湾台風では大被害を受けたが,その後構造改善事業が促進され,米作,野菜栽培,畜産が行われる。養老ノ滝で知られる養老公園があり,揖斐関ヶ原養老国定公園に属する。近畿日本鉄道養老線,国道 258号線が通る。面積 72.29km2。人口 2万6882(2020)。

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