日本歴史地名大系 「小夫庄」の解説 小夫庄おうぶのしよう 奈良県:桜井市朝倉・初瀬・上之郷地区小夫村小夫庄応永六年(一三九九)の興福寺造営段米田数帳(春日神社文書)の城上(しきのかみ)郡に「寺方 小夫庄廿町九段」とある。小夫庄は興福寺寺務領と考えられる。また三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に「小夫庄 御油一斗四升正願院方」とみえ、小夫庄内には興福寺大乗院方末寺正暦(しようりやく)寺別院の正願院の得分のあったことがうかがえる。「春日社記録」中臣祐定記の安貞三年(一二二九)正月六日条に「小夫庄御節供」とみえる。小夫庄は春日社神供料所でもあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by