小宅郷(読み)おやけごう

日本歴史地名大系 「小宅郷」の解説

小宅郷
おやけごう

和名抄」所載の郷。訓は高山寺本は「乎也計」、東急本は「古伊倍」。「播磨国風土記」に少宅おやけ里があり、かつては漢人が居住したのにちなんで漢部あやべと称した。のちに川原若狭の祖父少宅秦公の女を娶り、その家を「少宅」と名付けた。若狭の孫智麻呂が里長となったので、それにちなんで庚寅年、すなわち持統天皇四年(六九〇)に少宅里と称するようになったという。庚寅年籍作成に伴う里の成立は、揖保郡越部こしべ里や餝磨しかま小川おがわ里の条にもみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android