国指定史跡ガイド 「小山氏城跡」の解説
おやまししろあと【小山氏城跡】
栃木県小山市にある中世の城跡。指定名称は「小山氏城跡 鷲城跡(わしじょうあと) 祇園城跡(ぎおんじょうあと) 中久喜城跡(なかくきじょうあと)」。市内外城にある鷲城跡、城山町にある祇園城跡は、鎌倉期以来の下野(しもつけ)守護であり、中世における下野最大の豪族である小山氏の主要な居城跡として、また、1380年(康暦2)から1383年(永徳2)にかけて起こった小山義政の乱の合戦場であることなどから、1991年(平成3)に国の史跡に指定された。中久喜にある中久喜城は江川の右岸台地上にあり、小山氏の結城方面への備えの城で、小山義政の乱で小山方の拠点となった鷲城、岩壺城、新々城、祇園城、宿城の5つの城のうちの岩壺城と推定され、2006年(平成18)には鷲・祇園両城跡の未指定部分を追加するとともに、新たに中久喜城跡を追加指定して、史跡指定名称が「小山氏城跡」に改められた。JR東北新幹線ほか小山駅から車で約10分。