日本歴史地名大系 「小山田庄・小山田保」の解説 小山田庄・小山田保おやまだのしよう・おやまだほ 神奈川県:川崎市小山田庄・小山田保現東京都町田(まちだ)市小山田に名を残し、現麻生(あさお)区の一部も含む。本家・領家などの名は不明だが、おそらく秩父氏一族の小山田別当有重らが開発領主であろう。貞治三年(一三六四)一〇月二八日の関東管領上杉憲春施行状(県史三)によれば「小山田庄内黒河郷半分」が領主の御仁々局という女性に引渡されている。この黒河(くろかわ)郷は現麻生区黒川(くろかわ)・南黒川(みなみくろかわ)にあたり、応安五年(一三七二)九月一一日の関東公方足利金王丸寄進状(同書)によれば局の申請に任せて鎌倉円覚寺黄梅(おうばい)院に寄進された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by