朝日日本歴史人物事典 「小島弥太郎」の解説
小島弥太郎
戦国時代の武将。通称は弥太郎(または弥太郎平),『上杉年譜』には実名貞興とある。越後(新潟県)上杉氏の家臣で為景・謙信父子に仕えた。為景の命により謙信の少年期から金津新兵衛,戸倉与八郎,秋山源蔵らと共に補佐に当たった近臣で,豪勇無双な性格により「鬼小島」の異名があったという。『川中島五箇度合戦記』にも「鬼小島弥太郎」の名は記されているが良質史料にはみえず,その実伝については不確かで架空の人物とする説もある。なお『小島氏系図』によれば,天正10年7月18日(1582年8月16日)61歳で没し,妻は河田豊前守長親の娘であったという。<参考文献>渡辺慶一編『上杉謙信のすべて』
(二木謙一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報