小川新田村(読み)こがわしんでんむら

日本歴史地名大系 「小川新田村」の解説

小川新田村
こがわしんでんむら

[現在地名]諏訪市豊田とよだ 小川

諏訪湖の南岸近くにあり、西は有賀あるが村、北東文出ふみで村に接する。天保一一年(一八四〇)文出村からの独立が正式に認められた村であるが、既に寛文五年(一六六五)検地に際しては、文出村分小川検地野帳(文出共有)が別に作られており、また、享保一八年(一七三三)書上の諏方藩一村限村地図(長野県庁蔵)にも文出村の紙面に「小川新田村 高四百八石八斗七合七勺」と独立して記されている。更に天保一〇年一二月の小川村・文出村分村願(武井氏蔵)の中でも、「小川村之義往古別村ニ有之、其後文出村与一村ニ相成候」と記されている。小川村の独立の希望に対し、文出村は「往古より一村ニ有之」と主張したが、小川の側は既に永禄八年(一五六五)の「諏方上下社祭祀再興次第」に「藤島宝殿玉垣小河郷之役たるの由本帳如此、雖然彼郷ハ毎年水損故造宮断絶」とみえる「小河郷」がこれにあたると主張した(「諏訪史蹟要項」豊田篇)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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