諏訪市(読み)スワシ

デジタル大辞泉 「諏訪市」の意味・読み・例文・類語

すわ‐し〔すは‐〕【諏訪市】

諏訪

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「諏訪市」の解説

諏訪市
すわし

面積:一〇四・八九平方キロ

諏訪盆地の中心都市。諏訪湖の東南岸に接して南北に長く、中央部は平坦で、市街地は東北部にある。東北は霧ヶ峰きりがみね一帯の山地から小県ちいさがた郡に、南は有賀あるが峠・真志野まじの峠を越えて上伊那郡に、西は諏訪湖を隔てて岡谷市に、西北は諏訪郡下諏訪町に、東南は茅野ちの市に接する。湖畔東方の一帯では多量の温泉が湧出し、平坦部中央はかみ川・みや川が南東から貫流して諏訪湖に注ぎ、農耕に適している。

〔原始〕

旧石器時代の遺跡は、諏訪湖の東方丘陵上の茶臼山ちやうすやまうわだいら遺跡などがあり、縄文時代には、東側山腹の細久保ほそくぼ踊場おどりばなど、西側山腹の荒神山こうじんやまなど多くの遺跡が知られている。特に曾根そね遺跡は諏訪湖底の遺跡として著名である。弥生時代の遺跡も若干あり、古墳は、諏訪大社上社本宮の西側台地上にあるフネ古墳(五世紀頃)をはじめ、東部と西部に後期古墳群がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「諏訪市」の意味・わかりやすい解説

諏訪〔市〕
すわ

長野県中部,諏訪盆地の諏訪湖東岸を占める市。北東部は霧ヶ峰高原で,市街地は湖岸の狭長な沖積平野に立地する。 1941年上諏訪町豊田村四賀村が合体して市制。 55年中洲村湖南村を編入。中心市街地は近世高島藩城下町甲州街道宿場町上諏訪温泉の温泉町として発展。明治以後は諏訪地方の政治,商業の中心地,観光地で,製糸業も行われた。第2次世界大戦中に光学兵器,時計などの工場が立地し,以後,精密・一般機械工業が中心になった。このほか味噌などの生産も発達。南東岸の宮川上川デルタは水田地域で,小規模な水郷景観もみられる。上諏訪温泉,諏訪湖,高島城址などの観光地があり,霧ヶ峰は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。霧ヶ峰湿原植物群落は天然記念物。信濃一宮といわれる諏訪大社の上社本宮があり,申年と寅年に行われる豪快な御柱祭は広く知られる。 JR中央本線,国道 20号線 (甲州街道) が通り,中央自動車道のインターチェンジがある。面積 109.17km2(境界未定)。人口 4万8729(2020)。

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