小川江(読み)おがわえ

日本歴史地名大系 「小川江」の解説

小川江
おがわえ

小川町関場おがわまちせきば夏井なつい川左岸から取水し、ほぼ東流して四倉よつくら町に及ぶ灌漑用水。明暦二年(一六五六)に書かれた小川江筋由緒書(光明寺文書)によれば、磐城平藩郡奉行の沢村勘兵衛勝為が、僧勧順の勧めにより俸禄三〇〇石を返上し、慶安四年(一六五一)着工し、三年三ヵ月で江筋を完成したという。しかしすでに寛永一〇年(一六三三)下小川村では用水堰開削のため長福ちようふく寺境内を通すので、その替りとして水田二反を新墾して引渡している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android