小市郷(読み)こいちごう

日本歴史地名大系 「小市郷」の解説

小市郷
こいちごう

「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月一二日条に収めた乃貢未済庄々注文に「天台山領小市」とあるように、小市郷は比叡山延暦えんりやく寺の荘園であった。正安元年(一二九九)書写戸隠とがくし神社の大般若経巻第二六四、三九七、五一四の奥書にそれぞれ「於信州小河庄薗日輪寺住房書了、中院義養房良吽」「戸隠山宝光院大般若修理之間、闕文被書入之、勧進教釈房阿闍梨善豪、中院住義養房良憲、小市郷薗(ママ)寺、幸松殿令書写之」「中院住義養房良憲、於小河庄薗寺住房書了」とあって、この頃小市郷は小河庄のうちに包含されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 鷹司院

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む