小晒網(読み)こざらしあみ

精選版 日本国語大辞典 「小晒網」の意味・読み・例文・類語

こざらし‐あみ【小晒網】

〘名〙 魚網一つ帯状をした長さ約五〇〇メートルのもの。海面近くに長く張り、その網目に魚が刺さるようにする。もっぱらイワシを捕獲するのに用いる。古来東京湾から太平洋沿岸に使用されたが、現在では日本海方面に用いられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小晒網の言及

【流し網】より

…丹後与謝郡伊根浦ではこの漁を追置と称し,明治初年に開始したといい,加賀・能登・越中沿海では少なくとも江戸後期にはすでにこの漁業が相当盛んであったようである。千葉県などでは現在〈小晒(こざらし)網〉と称し,外房総(4~7月),東京湾(3~6月)でマイワシ,ウルメイワシ,カマス,アジ,サバを漁獲しており,操業は夜間,日没時より始めて日の出時まで数回行われている。投揚網は人力で玄側よりたぐり上げたり下ろしたりするが,使用網反数は10~20反,1反の長さは15~60mで地区により異なっている。…

※「小晒網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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