小普請方(読み)こぶしんかた

精選版 日本国語大辞典の解説

こぶしん‐かた【小普請方】

〘名〙
① 江戸幕府の職名の一つ。江戸城本丸をはじめ、幕府所管の建物の造営修繕をつかさどったものをいう。はじめ小普請奉行と称したが、元祿一四年(一七〇一)に小普請奉行組頭(破損奉行総頭、小普請方頭)が小普請奉行と改称されたのに伴い、以後、この名称となり、同奉行の配下に属す。
※徳川実紀‐宝永六年(1709)正月一五日「また庖所、五丸、北丸修理のことを、小普請方のともがらに命ぜらる」
② 小普請奉行役所。小普請方役所。また、同役所の行なう造営修繕のこと。〔禁令考‐前集・第二・巻一六・寛文元年(1661)五月二二日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の小普請方の言及

【小普請奉行】より

…江戸幕府において江戸城内外,御府内の幕府管下の建造物,寺社等の営繕を分担した小普請方の長官。1685年(貞享2)小普請奉行(御破損奉行)の長として同組頭(小普請方頭)を置き,1701年(元禄14)組頭を小普請奉行,従来の小普請奉行を小普請方と改称。…

【棟梁】より

…それが近世に向かって,大工,木挽(こびき),左官,屋根葺,鍛冶など,職人の専門的な分化がすすみ,一方,城郭や町の建設がさかんとなるにつれ,閉鎖的な組織を打ち破って造営工事を合理的に運営する,新しい組織を必要とするようになって,棟梁という個人的技能に基づく工事指導者と組織が成立していったといえる。江戸幕府の建設に関与する職制では,作事方(さくじかた)に大工頭―大棟梁(だいとうりよう)―大工棟梁,小普請方(こぶしんかた)に大工棟梁,大鋸(おが)棟梁・石方棟梁があった。このうち諸職の棟梁たちを統率する大棟梁は,棟梁たちの棟梁という意味である。…

※「小普請方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android