エチオピア南部のシダモ地方を中心に居住する民族で、オロモOromoと自称する。エチオピア最大の民族集団で、周辺集団を加えると総人口5800万人(1997)の4割にも達する。エチオピア人種に属し、ハム系のクシ諸語に属するガラ語を話す。代表的なハム系民族で、イスラム教を信仰しており、エチオピアの支配的民族でキリスト教化したセム系のアムハラ人とは多くの点で対立する。以前はソマリアの低地に住んでいたが、16世紀中ごろソマリア人に追われてエチオピアの高地に移住し、エチオピア南部のほぼ全域を占拠した。その後、各地で小王国を築いたが、20世紀初めにエチオピア帝国へ吸収された。もともとウシ、ウマ、ヒツジ、ラクダなどを飼う牧畜民であり、現在は大部分が農耕民として定着しているものの、ウシの飼育には力を入れている。ガダとよばれる円環型の年齢階梯(かいてい)組織をもつことで有名。これは高度に発達した軍事・政治組織で、部族のすべての男子成員は8年ごとにくぎられた年齢集団に属し、それぞれの集団に戦士、政権担当などの役割が付与されている。
[片多 順]
(鈴木晶 舞踊評論家 / 2008年)
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…泡盛の酒器に提子(ひさげ)に似た〈酎家(ちゆうかあ)〉と〈からから〉がある。前者は鹿児島県で〈ちょか〉,後者は鹿児島県で〈からから〉,熊本県球磨地方で〈がら〉と呼ばれる。なお,本土の米焼酎,いも焼酎,麦焼酎などは,すべて泡盛のもろみを酒母としてつくられている。…
…これに対して,銚子を簡略化した燗鍋は直接火にかける直燗の容器であった。また九州では焼酎を温めて飲むことが多く,鹿児島や沖縄では土瓶形をした〈ちょか〉,熊本県球磨地方では平たいフレスコ形に長い注ぎ口をつけたような〈がら〉と呼ぶ酒器があり,いずれも直接火にかけて用いている。 なお,野外での遊宴などに酒や水を携える場合に,竹筒または筒形の容器が用いられ,これを〈ささえ(小筒,竹筒)〉とか吸筒(すいづつ)と呼んだ。…
…(3)正肉 部分肉から骨,腱を取り除いたもの。(4)その他 ささみ(深胸筋),きも(肝臓と心臓)とすなぎも(筋胃と腺胃),皮,あぶらとがら(小肉を取り除いた骨),もつ。 鶏肉の脂肪の脂肪酸構成はオレイン酸,リノール酸,パルミチン酸がおもなもので,構成脂肪酸の不飽和度が高くきわめて軟質である。…
※「がら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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