がら

精選版 日本国語大辞典「がら」の解説

がら

① 全く。残らず。すっかり。がらい。がらら
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二「駄ちんはみんなうらが呑でしまって、がらおまにくわせべいもなアなし」
② つい。ひょいと。がらい。がらら。
※洒落本・道中粋録(1779‐80頃)「『アゼはあそんだら追分の松屋サいかっしゃりました』『そりゃアはあおらが悪ゐでも有べへがガラさそはれたアからの事だアよ』」

がら

〘名〙 (「から()」の変化した語)
① 軸物で、中の書または画を取り去り、表装だけになったもの。〔通人語辞典(1922)〕
品質のよくないコークス。また、石炭のもえがらの中に残っているコークス状のもの。
などのを取り去ったあとのだし材料とする。
の粗(あら)。〔和訓栞後編(1887)〕

がら

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 物のくずれ落ちる、また、雑然としたさまを表わす語。
[2] 〘接頭〙 (人を表わす名詞や、個人名の上に付けて) がさつな、または、おしゃべりであけっぴろげな、などの意味を添える。「がらっ」の形をもとる。「がらむすめ」「がらっぱち」など。

がら

〘名〙 (多くの札を箱に入れて、がらがらと振り出すところからいう) 競馬の札の一種。馬の名を指定しないで、くじ引きのように当たりはずれをきめるもの。
※風俗画報‐三五五号(1907)人事門「元来何所の競馬にも二種の賭あり。一をガラと称へて」

がら【瓦グヮ落】

〘名〙 (「瓦落」はあて字) 相場が暴落すること。
※父親(1920)〈里見弴〉「『どうや、ちっと株で儲けてみる気ィないか』〈略〉『これ、慥な筋から聞き込んでるねんけど、もうついえらいがらが来るで』」

がら

〘名〙
① 魚「おいかわ(追河)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
② 魚「かさご(笠子)」の異名。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
③ 魚「かつお(鰹)」の異名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「がら」の解説

がら[副]

[副]
すっかり。まったく。
駄賃はみんな、うらが呑んでしまって、―おま(=馬)に食わせべいもなあなし」〈滑・膝栗毛・二〉
ひょいと。つい。
「―はれたあからのこんだあよ」〈洒・軽井茶話〉

がら

《「から(殻)」の音変化》
鶏などの肉を取り去ったあとの骨。煮て、だしを取る。
品質の悪いコークス。また、石炭の燃え殻中のコークス状のもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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