小曾戸村(読み)おそどむら

日本歴史地名大系 「小曾戸村」の解説

小曾戸村
おそどむら

[現在地名]葛生町会沢あいさわ

秋山あきやま川の支流小曾戸川流域を占め、東は尻内しりうち(現栃木市)、西・南は葛生町、北は小室こむろ村。都賀つが郡に属し、慶安郷帳によれば田一六四石余・畑五一八石余、朽木稙綱領。「寛文朱印留」では武蔵岩槻藩領。元禄郷帳では高九八五石余で幕府領。宝永二年(一七〇五)から旗本佐野領となり幕末に至る(旧高旧領取調帳)。元和三年(一六一七)当時の本百姓一三・門屋百姓九(「日光御用割付」野城勝文書)。元禄一三年(一七〇〇)日光領困窮のため、当村ほか一六ヵ村が足知になったが、遠隔地のため宇都宮藩領六ヵ村とすぐに交替された(「日光領足知一件」輪王寺文書)

石灰採掘が早くからみられ、天保八年(一八三七)の野州石灰竈主連印一札(神山茂文書)では野州石灰が江戸市場に進出している様子がうかがえ、当村の竈元として半兵衛の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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