20世紀日本人名事典 「小池九一」の解説
小池 九一
コイケ クイチ
明治〜昭和期の社会事業家
- 生年
- 明治11(1878)年1月24日
- 没年
- 昭和30(1955)年12月5日
- 出身地
- 長野県松本市
- 主な受賞名〔年〕
- 藍綬褒章〔昭和29年〕
- 経歴
- 呉服屋の父が破産し10歳から孤児となり、13年間各地で奉公生活を送る。明治33年北海道に渡り、道庁勤務を経て、41年北海道庁立感化院の主事となり、大正3年からは院長を兼任し感化院の経営に手腕を振るった。8年私財を投じて札幌報恩学園を設立し、半世紀に渡り少年教護・知的障害児救済などに貢献した。この間、12年内務省の命を受けて欧米各国の社会事業・感化教育を視察し進んだ方法論を日本に紹介した。視察の成果は同学園でも、14年から印刷部・西洋洗濯部・木工部などの授産部運営、15年から女子用の調理・裁縫実技教育などに反映される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報