小熊保(読み)おぐまほ

日本歴史地名大系 「小熊保」の解説

小熊保
おぐまほ

中世の尾張国葉栗はぐり郡に成立した保。現小熊町東小熊・西小熊を遺称地とし、一帯に比定される。東小熊・西小熊には近世に美濃路とよばれた街道が通っており、墨俣すのまた川渡河点の要所であった。「源平盛衰記」(巻二七)の養和元年(一一八一)三月の墨俣川合戦の記述に、十郎蔵人行家が「墨俣川東、小熊」に陣を取ったとある。「吾妻鏡」建久元年(一一九〇)一〇月二八日条によると、源頼朝一行が小熊宿を通って上洛した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android