小爪懸(読み)こつまかけ

精選版 日本国語大辞典 「小爪懸」の意味・読み・例文・類語

こつま‐かけ【小爪懸】

〘名〙 鏃(やじり)一種先端を斜めに片方だけに刃をつけたもの。両方に刃をつけたものを、三稜小爪懸(みかどのこつまかけ)という。多く軍陣用の麻利矢(まりや)に用いる。こつまがき。
正倉院文書‐天平勝宝八年(756)七月二六日・太上天皇捨国家珍宝等入東大寺願文「御箭壱佰具烏漆靱一具〈納鵰羽麻利箭五十隻鏃鋒小爪懸〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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