小糠三合(読み)こぬかさんごう

精選版 日本国語大辞典 「小糠三合」の意味・読み・例文・類語

こぬか‐さんごう‥サンガフ【小糠三合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. わずかな財産のたとえ。
    1. [初出の実例]「わが名はまだきたてる入むこ 恋すてふこぬか三合(さんガウ)やもたざらん〈一次〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)一)
  3. こぬかさんごう(小糠三合)あるならば入婿すな」の略。
    1. [初出の実例]「わしが聟に来たとても、譬にもいふ小糠三合(コヌカさんガフ)」(出典:歌舞伎・吉様参由縁音信(小堀政談)(1869)四幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android