日本歴史地名大系 「小船江村」の解説 小船江村こぶなえむら 三重県:一志郡三雲村小船江村[現在地名]三雲村小舟江(こぶなえ)雲出(くもず)川と三渡(みわたり)川に挟まれた下流低地に位置し、村内を碧(あお)川が流れる。肥留(ひる)村の南東にあたり、小舟江とも書く。小字名に城・汐入がある。遺跡として弥生時代以降の西宮貝塚・権現前(ごんげんまえ)遺跡がある。中世は渋河(しぶかわ)御園があり、北畠氏被官の玉井氏が知行していた。現在の小字渋川(しぶかわ)は同御園の遺称地とみられる。文禄検地帳を転記したものと思われる伊勢国中御検地高帳にはみえず、肥留村に含まれた。元和五年(一六一九)和歌山藩白子領に属し、小船江組の大庄屋が居住した。正徳年中(一七一一―一六)肥留村より分村したといい、東肥留(ひがしひる)村ともいう。正徳五年の大指出帳(喜多村文書)には石高三九六・九七二石とあり、牛頭(ごず)天王と天台律宗浄光寺が所在。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by