小荷駄奉行(読み)コニダブギョウ

デジタル大辞泉 「小荷駄奉行」の意味・読み・例文・類語

こにだ‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【小荷駄奉行】

室町時代行軍のとき、隊列最後尾にあって、兵糧武器輸送指揮配分をつかさどった役。小荷駄押さえ。

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精選版 日本国語大辞典 「小荷駄奉行」の意味・読み・例文・類語

こにだ‐ぶぎょう‥ブギャウ【小荷駄奉行】

  1. 〘 名詞 〙 室町時代、武家職名。兵糧、武具などを輸送する部隊の指揮にあたった。老巧者があてられた。小荷駄押(こにだおさえ)

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世界大百科事典(旧版)内の小荷駄奉行の言及

【兵粮(兵糧)】より

…またこれと並行して,在来の幕府レベルでは財政一般を担う蔵奉行の職務内にあり,守護・武士のレベルでは賦課徴集一般を担う者の兼務であった兵粮徴集・分配の仕事が独立する。すなわち織田・豊臣政権においては兵粮奉行,諸大名レベルでは小荷駄奉行という固有の役職として成立し,近世の兵粮徴集体系の原型となった。これら一連の変化の背後には,戦国時代に百姓をも足軽として編成し,長期にわたって外戦を行う,より大規模かつ質的に新しい戦闘形態が,貨幣経済の進展や鉄砲の導入などと結びついて成立してきたという事情が考えられる。…

※「小荷駄奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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