少年愛の美学(読み)ショウネンアイノビガク

デジタル大辞泉 「少年愛の美学」の意味・読み・例文・類語

しょうねんあいのびがく〔セウネンアイのビガク〕【少年愛の美学】

稲垣足穂随筆。昭和43年(1968)刊行古今東西少年愛主題エロティシズムを論じ、昭和44年(1969)の第1回日本文学大賞を受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の少年愛の美学の言及

【稲垣足穂】より

…プランクの量子定数の発見とともに大阪に生まれ,少年期の飛行機幻想をそのまま70余年の孤高の日々にもちこんだ異色作家。10代後半に構想をまとめたという代表作《一千一秒物語》(1923)や,日本文学大賞受賞作の《少年愛の美学》(1968)にみられる〈人間をオブジェとして扱う手法〉は,タルホ・コスモロジーと言われる宇宙論的郷愁とあいまって,全作品に共通する特徴である。都市の幾何学,飛行精神,人工模型,英国ダンディズム,男色趣味,謡曲の幻想世界,物理学的審美主義,ヒンドゥーイズム,キネティックな手法,月光感覚などを駆使した作品群は,世界文芸史上にも類がない。…

※「少年愛の美学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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