普及版 字通 「尠」の読み・字形・画数・意味
尠
13画
(異体字)
13画
[字訓] すくない
[説文解字]

[字形] 会意
正字は
に作り、是+少。尠は甚+少。〔説文〕二下に「是少なきなり。
(すく)なきも
(とも)に存するなり」とするが、文に誤脱があるらしく、文意が定かでない。是は匙(さじ)の象形字で、匙の初文。酌むことの少なき意である。俗に尠に作る。甚は鍋を火にかけて烹炊する意。これに酌むを斟(しん)といい、斗は斗
。その斟むこと少なきを尠という。
・尠いずれも、酌むことの少なきをいう字である。[訓義]
1. すくない、酌むことがすくない。
2. 鮮と通用する。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕尠・
スクナシ・イササカニ 〔字鏡集〕尠・鮮 スクナシ・ウルハシ・ヨシ・イササカニ・アサヤカナリ・キラキラシ・アキラカ[語系]
尠(
)・鮮sianは同声。鮮は小鮮。その字に「罕(まれ)なり。少なし。寡(すく)なし」の訓があるのは、鮮字の訓ではなく、鮮・
同声により、
の義と通用したものである。[熟語]
尠少▶・尠疇▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

