ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尺骨神経」の意味・わかりやすい解説 尺骨神経しゃっこつしんけいulnar nerve 腕神経叢から出て上腕内側を通って下行し,前腕内側から手関節に達する神経。走行の途中で尺側手根屈筋,指屈筋の一部に筋枝を出す。また,小指および環指外側への感覚枝を出し,小指球筋,骨間筋,虫様筋の一部,母指球筋に運動枝を出している。そのため,尺骨神経が種々の原因で麻痺すると,以上の支配域に運動麻痺や感覚麻痺が生じる。肘トンネル症候群と呼ばれているものは,遅発性尺骨神経麻痺,尺骨神経の習慣性脱臼,絞扼による尺骨神経麻痺などの総称である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by