デジタル大辞泉
「小指」の意味・読み・例文・類語
こゆび【小指】[書名]
堤千代の小説。昭和14年(1939)発表。昭和15年(1940)、第11回直木賞受賞。受賞時の年齢22歳は、当時の史上最年少。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こ‐ゆび【小指】
- 〘 名詞 〙
- ① 手足の第五指。最も小さい指。
- [初出の実例]「しろき色紙に、こゆびさして口すくめたるかたを書きたまひて」(出典:落窪物語(10C後)一)
- ② 妻または妾、情婦などをいう。
- [初出の実例]「一日なりともこいつを小指(コユビ)にして見てへと」(出典:洒落本・五臓眼(1789‐1801)六)
- ③ 遊女が客への心中立てに①を切ること。また、その指。→小指を切る。
- [初出の実例]「傾城の小指で蔵へ穴を明け」(出典:雑俳・柳多留‐五二(1811))
- ④ 遊里で、客や女郎が女将をいう。
- [初出の実例]「ぢょせへはあるめへが、小ゆひにさとられねへやうによ」(出典:洒落本・仕懸文庫(1791)四)
- ⑤ きわめてわずかなことのたとえ。小指の先。
- [初出の実例]「乙姫殿の御働きは、世に出て居れる方の守護神では、小指の真似も出来はせんから」(出典:大本神諭‐火之巻(1920)〈出口ナオ〉大正七年旧三月一五日)
小指の語誌
( 1 )「季指」の訓として「十巻本和名抄」に「古於与比」、「観智院本名義抄」に「コオヨヒ」、「色葉字類抄」に「コユヒ」とあるところから、小指の呼称は「コオヨビ」「コオユビ」「コユビ」と変化してきたことがうかがわれる。
( 2 )「色葉字類抄」以後、現代にいたるまで「コユビ」が小指の呼称の中心となっているが、中世には、指の古い呼称「オヨビ」の意味が分からなくなり、「オ」を「小」と解して、小指の意味であるとした例が見られ、近世には「小指」を音読した「ショウシ」や、俗語的な「コイビ」もあるが、一般的な呼称にはならなかった。
しょう‐しセウ‥【小指】
- 〘 名詞 〙 手足のゆびの第五指。五指のうちの最小指。こゆび。季指。〔十巻本和名抄(934頃)〕
- [初出の実例]「便レ掻レ耳者、謂二之小指一。又云二耳指一」(出典:解体新書(1774)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の小指の言及
【手】より
…手根骨は手のひらの付け根のところにある小さい骨で,8個が4個ずつ2列に並んでいる。母指の側から小指の側へ,第1列は舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨,第2列は大多角骨,小多角骨,有頭骨,有鉤(ゆうこう)骨となる。これらの骨は互いに関節〈手根骨関節〉と靱帯で結合されているから,相互の間でいくらかは動くことができる。…
【手】より
…手根骨は手のひらの付け根のところにある小さい骨で,8個が4個ずつ2列に並んでいる。母指の側から小指の側へ,第1列は舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨,第2列は大多角骨,小多角骨,有頭骨,有鉤(ゆうこう)骨となる。これらの骨は互いに関節〈手根骨関節〉と靱帯で結合されているから,相互の間でいくらかは動くことができる。…
※「小指」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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