( 1 )「季指」の訓として「十巻本和名抄」に「古於与比」、「観智院本名義抄」に「コオヨヒ」、「色葉字類抄」に「コユヒ」とあるところから、小指の呼称は「コオヨビ」「コオユビ」「コユビ」と変化してきたことがうかがわれる。
( 2 )「色葉字類抄」以後、現代にいたるまで「コユビ」が小指の呼称の中心となっているが、中世には、指の古い呼称「オヨビ」の意味が分からなくなり、「オ」を「小」と解して、小指の意味であるとした例が見られ、近世には「小指」を音読した「ショウシ」や、俗語的な「コイビ」もあるが、一般的な呼称にはならなかった。
…手根骨は手のひらの付け根のところにある小さい骨で,8個が4個ずつ2列に並んでいる。母指の側から小指の側へ,第1列は舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨,第2列は大多角骨,小多角骨,有頭骨,有鉤(ゆうこう)骨となる。これらの骨は互いに関節〈手根骨関節〉と靱帯で結合されているから,相互の間でいくらかは動くことができる。…
…手根骨は手のひらの付け根のところにある小さい骨で,8個が4個ずつ2列に並んでいる。母指の側から小指の側へ,第1列は舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨,第2列は大多角骨,小多角骨,有頭骨,有鉤(ゆうこう)骨となる。これらの骨は互いに関節〈手根骨関節〉と靱帯で結合されているから,相互の間でいくらかは動くことができる。…
※「小指」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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