尻を捲る(読み)シリヲマクル

デジタル大辞泉 「尻を捲る」の意味・読み・例文・類語

しりまく・る

急に態度を変え、けんか腰になる。居直る。けつを捲る。「客にどなられた店員が―・って食ってかかる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尻を捲る」の意味・読み・例文・類語

しり【尻】 を まくる

  1. 着物の裾(すそ)をまくって尻を出す。走り出すときのさまなどにいう。
    1. [初出の実例]「さるが、かにのところへ見まいに行きければ、れいのとをり、いろりより、たまごがはねつき、尻をまくってにげる所を、はちがさす」(出典:咄本・鼠の笑(1780)さるかに)
  2. 本性(ほんしょう)を現わして喧嘩腰になる。居直る。
    1. [初出の実例]「不良少年はお前だと言はれると、〈略〉何だいと尻を捲くるのがせめてもの自尊心だ」(出典:世相(1946)〈織田作之助〉二)

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