尻前(読み)シリサキ

デジタル大辞泉 「尻前」の意味・読み・例文・類語

しり‐さき【尻前/前】

位置方向時間などの前後。あとさき。
「やうやう日も暮がたになりぬ。―見れば、人ひとりも見えずなりぬ」〈宇治拾遺・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尻前」の意味・読み・例文・類語

しり‐さき【尻前・後前】

  1. 〘 名詞 〙 位置や方向の後ろと前。また、時間のあとさき。前後。
    1. [初出の実例]「家貧しく後前(シリサキ)絶えにたる人は」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
    2. 「母をば乗り給へりつる馬に乗せて、我も子も、しりさきにつきて押さへなどして」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android