尾鏡(読み)おかがみ

精選版 日本国語大辞典 「尾鏡」の意味・読み・例文・類語

お‐かがみを‥【尾鏡】

  1. 〘 名詞 〙 山鳥の雄の尾に、谷を隔てた雌鳥の姿がうつるといわれるのを、鏡にみたてたもの。おろのかがみ。
    1. [初出の実例]「やまつ鳥をろの長尾のをかがみにかかる心を見るやとほ妻〈藤原仲実〉」(出典:万代和歌集(1248‐49)恋二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の尾鏡の言及

【ニホンジカ】より

…広義には偶蹄目シカ科シカ属シカ亜属の哺乳類全体を指すが,狭義にはそのうちの1種Cervus nippon(イラスト)だけを指す。 シカ亜属(Sika)は東アジア特産の中型の優美なシカ類で,しりに広げることができる白い部分(尾鏡),後足の中足部の外側に淡色の中足腺があり,成長した角にはふつう3叉がある。台湾に角の第1枝の短いタイワンジカC.taiouanus,中国,朝鮮半島,ウスリー,北海道に耳介と四肢の長いタイリクジカC.hortulorum,対馬に角の第1枝が基部より高いところで分かれるツシマジカC.pulchellus,本州,四国,九州などにニホンジカがすむ。…

※「尾鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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