局部通気(読み)きょくぶつうき(その他表記)auxiliary ventilation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「局部通気」の意味・わかりやすい解説

局部通気
きょくぶつうき
auxiliary ventilation

主要通気の行われている坑道扇風機を設けて入気をとり,風管によって鉄砲延 (一本坑道) の延び先近くまで通気を導く方式炭鉱鉱山では坑口付近に主要扇風機を設けて,全坑の通気網に対する主要通気を行なっているが,これらの坑道の一部から延びている袋坑道には主要通気は流入しないので,特別な通気法が必要である。この目的に用いる扇風機を局部扇風機といい,小型ないし中型の軸流ファンが用いられる。また局部通気の際,車風と呼ばれる排気の一部が入気に混入して再循環する現象が起ることがあり,通気能率,特に保安上注意が必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の局部通気の言及

【坑内通気】より

…このような所には,回路中にふつう押込みの扇風機を設置し,その先に風管を切羽まで敷設して通気を行う。これを局部通気といっている。このように坑内通気は鉱山・炭鉱の生命となるものであるから,つねに気流の流れを妨げないように坑道を整備し,扇風機の運転を十分に監視しなければならない。…

※「局部通気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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