居馴染む(読み)イナジム

デジタル大辞泉 「居馴染む」の意味・読み・例文・類語

い‐なじ・む〔ゐ‐〕【居×馴染む】

[動マ五(四)]長い間そこにいてなれ親しむ。居馴れる。
「十箇月―・んだ煙草屋二階」〈嘉村・秋立つまで〉

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精選版 日本国語大辞典 「居馴染む」の意味・読み・例文・類語

い‐なじ・むゐ‥【居馴染】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 久しくいてなれ親しむ。長く住んでなじみになる。いなれる。
    1. [初出の実例]「居馴染(ナジミ)まして後の出替 孝行の道であらずば千年も」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第三六)
    2. 「節蔵は一週間ばかりゐるうちに、いつとなく居馴染んで」(出典:灰燼(1911‐12)〈森鴎外〉二)

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