屈輪(読み)グリ

デジタル大辞泉 「屈輪」の意味・読み・例文・類語

ぐり【輪/×倶利】

堆朱ついしゅ寺院建築などに用いられる、わらび形の曲線の連続文様。ぐりぐり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「屈輪」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐り【屈輪・倶利】

  1. 〘 名詞 〙 漆塗堆朱(ついしゅ)堆黒(ついこく)で用いられる、蕨形(わらびがた)の連続した渦巻文様。また、それを彫り出したもの。禅宗寺院建築工芸品にみられる。ぐりぐり。ぐりん。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の屈輪の言及

【彫漆】より

…技法は,素地の表面に漆を数十~100回あまり塗り重ねて適当な厚さにした漆層に刀で文様を浮彫状に表したもの。漆の色や文様の違いによって,堆朱(ついしゆ),堆黒,堆黄,屈輪(ぐり),彫彩漆(紅花緑葉)などの名称で呼ばれる。これらは元来中国で盛んに行われたもので,中国では堆朱を剔紅(てきこう),堆黒を剔黒,堆黄を剔黄,紅花緑葉を剔彩ともいう。…

※「屈輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android