屋島村（読み）やしまむら

日本歴史地名大系

屋島村
やしまむら

• 香川県：高松市
• 旧山田郡地区
• 屋島村

[現在地名]高松市屋島東町（やしまひがしまち）

古高松（ふるたかまつ）村の北に位置し、屋島山上と、その東・南東麓の低丘陵と一部平野に立地する。寛永国絵図では村名がなく、村域の赤羽崎（あかばさき）が古高松郷のうちに載り、屋島は島として描かれる。寛永一九年（一六四二）の高松領小物成帳によると、屋島浦綿二〇〇目、屋島村塩五石五斗四升、赤羽崎塩六一石三斗二升九合の小物成があった。貞享高辻帳では赤羽崎の村名はなく、屋島村として高七〇石余とある。天保九年（一八三八）の家数一八二・人数九六九、牛二二六（「御巡見一条万覚書」木田郡誌）。同年の御領分明細記では高一〇〇石余。文化一一年（一八一四）檀（だん）ノ浦（うら）浜から納められた塩のうち七五四俵が高松城下の町人に入札のうえ払下げられている（「町年寄御用留」草薙文書）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」