屋根板(読み)ヤネイタ

デジタル大辞泉 「屋根板」の意味・読み・例文・類語

やね‐いた【屋根板】

屋根くのに用いる板の総称き下地となる野地板杮板こけらいたなど。サワラ・杉などの木材を薄く割ったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「屋根板」の意味・読み・例文・類語

やね‐いた【屋根板】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 屋根に葺(ふ)いてある板。大板、こけら板、とくさ板、とち板などがある。
    1. [初出の実例]「屋根板を鳶のくはへる野分哉」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)二)
  3. めくりカルタの札の異称
    1. [初出の実例]「家根板は雨もる公家がこさへてる」(出典:雑俳・柳多留‐一〇六(1829))

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世界大百科事典(旧版)内の屋根板の言及

【榑木】より

…おもに上質のヒノキ大樹から割り出す材種であるが,榑木の用途,形態は必ずしも一様でない。791年(延暦10)当時の榑木は長さ1丈2尺,幅6寸,厚さ4寸と公定され,建築材としては壁柱に主用されたほか,公私交易の料にも供されたが,おいおい板ぶき屋根の住宅が普及するにしたがい,屋根板向き榑木の需要がさかんになる。そのような榑木の要求されるころには,それまでの乱伐によって畿内近国の山林の荒廃がはなはだしくなり,榑木の供給は中部地方の未開発林に期待するほかなかったので,中世末以降は木曾山,伊那山,飛驒山が榑木の主産地となった。…

【タラ(鱈)】より

…白子,つまり,精巣はわん種や煮つけにするが,これは古くから〈雲腸(くもわた)〉と呼ばれて珍重された。塩干品の干ダラは手ごろの大きさに切って何枚か重ね,柿(こけら)板に見たてて〈屋根板〉という蔑称,ないしは卑称も行われたが,室町期には貴人饗応の献立に名を連ねている。棒ダラの料理では〈芋棒(いもぼう)〉が名高い。…

※「屋根板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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