層々迸入片麻岩(読み)そうそうへいにゅうへんまがん(英語表記)lit-par-lit injection gneiss

岩石学辞典 「層々迸入片麻岩」の解説

層々迸入片麻岩

石英長石質の白色部と黒雲母を主とする暗色部が細かな規則的互層をなす片麻岩[Michel-Levy : 1888].かつて白色部は無数の薄い板状の花崗岩質マグマが,堆積岩層理片理に沿って貫入したものと考えられた.したがって層々迸入の機構火成岩の貫入作用であるが,すべての細かい縞がマグマの貫入であるかどうかは問題があり,現在では貫入性の部分もあるが変成分化作用が考えられている.フランス語のlit-par-litは英語のbed-by-bedまたはleaf-by-leafに相当する.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android