山口一太郎(読み)ヤマグチ イチタロウ

20世紀日本人名事典 「山口一太郎」の解説

山口 一太郎
ヤマグチ イチタロウ

大正・昭和期の陸軍大尉,右翼運動家



生年
明治33(1900)年9月10日

没年
昭和36(1961)年2月22日

出生地
静岡県

学歴〔年〕
陸士〔大正10年〕卒

経歴
大正10年歩兵少尉、12年砲工学校員外学生、15年東京帝大理学部委嘱学生、昭和4年航空本部員、5年大尉となり、技術将校として技術本部員となった。一方皇道派青年将校と親交、国家改造運動を支持。10年歩兵第1連隊中隊長となり、11年2.26事件当日、週番司令として反乱軍出動に便宜をはかり、岳父本庄繁侍従武官長を通じ上部工作を行おうとした。事件後軍法会議で無期禁固の判決を受けたが、戦時中出獄。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山口一太郎」の解説

山口一太郎 やまぐち-いちたろう

1900-1961 昭和時代前期の軍人
明治33年9月10日生まれ。歩兵第一連隊中隊長となり,二・二六事件では皇道派青年将校らの決起趣意書が天皇にとどくよう岳父の本庄繁を通じて工作する。事件後無期禁固の判決をうけた。陸軍大尉。昭和36年2月22日死去。60歳。静岡県出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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