事典 日本の地域ブランド・名産品 「山形鋳物」の解説
山形鋳物[金工]
やまがたいもの
山形市で製作されている。平安時代に源頼義が奥州平定のため山形を転戦した際、従軍した鋳物師が山形の砂と土質が鋳造に適するのを発見し、この地に留まったのが始まりという。鋳型づくり・紋様押し・肌打ち・漆仕上げなどの伝統技法が、鉄瓶や茶の湯釜などに独特の温かい表情と薄肉のなめらかな肌合いを生み出す。茶道家をはじめとして多くの人々に愛用されている。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報