山梨の花(読み)やまなしのはな

精選版 日本国語大辞典 「山梨の花」の意味・読み・例文・類語

やまなし【山梨】 の 花(はな)

① 五月頃に咲く山梨白色の花。《季・春》
散木奇歌集(1128頃)春「桜あさのおふの浦なみ立かへり見れどもあかぬ山なしの花」
② (植物の「山梨」に「隠れる所(山)無し」の意をかけて) 世間から身を隠そうとしても隠れる場所のないことをたとえていう。山梨。
※近江御息所周子歌合(930頃)「世の中を憂しといひてもいづくにか身をば隠さむ山なしの花」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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