山菅洞窟(読み)やますげどうくつ

日本歴史地名大系 「山菅洞窟」の解説

山菅洞窟
やますげどうくつ

[現在地名]葛生町山菅 前河原

山菅前河原やますげまえがわら石灰採掘跡ともよばれる。南流する秋山あきやま川西岸山麓にあり、南方に口を開く。標高約八〇メートルの河床から約一八メートルの下洞と、その上方約三、四メートル、山頂下約六メートルに上洞がある。昭和二六年(一九五一)足利市立第二中学校の生徒が、下洞前方下約一二メートルのところで洞窟石灰岩(トラバーチン)中の化石化した人骨をみつけた。それは上下両端を欠く長さ三一センチの大腿骨で、復原した長さは約四〇センチ。湾曲度が強いが大きさはヒトのもので、ネアンデルタール人に近い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android