山鯨(読み)ヤマクジラ

デジタル大辞泉 「山鯨」の意味・読み・例文・類語

やま‐くじら〔‐くぢら〕【山鯨】

イノシシの肉。また、獣肉。獣肉を食べるのを忌んで言った語。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「山鯨」の意味・読み・例文・類語

やま‐くじら‥くぢら【山鯨】

  1. 〘 名詞 〙(いのしし)の肉。また、一般に獣肉の異称。獣肉を食べるのを忌んで、いいかえたもの。
    1. [初出の実例]「山くじら・おごる通辞が賀の祝ひ」(出典:雑俳・ふでりきし(1797))

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世界大百科事典(旧版)内の山鯨の言及

【イノシシ(猪)】より

…縄文時代の遺跡から出土した獣骨のうち,鹿に次いで多いのが猪であることは,捕獲の機会が多かったことと同時に,その肉が日本の野獣の中では鹿とともにもっとも美味であったことも,理由として考えられる。江戸時代後期には山鯨と称して獣肉を売り,また,料理して食べさせる店が多く出現した。山鯨というのは,魚とされていた鯨に擬した獣肉の総称であるが,そうした店の主力商品は猪だった。…

※「山鯨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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