岡本郷・岡本保(読み)おかもとごう・おかもとほ

日本歴史地名大系 「岡本郷・岡本保」の解説

岡本郷・岡本保
おかもとごう・おかもとほ

岡本町・上岡本町・下岡本町一帯に比定される。仁安元年(一一六六)頃の飛騨国雑物進未注進状(宮内庁書陵部蔵)に「岡本郷」とみえ、田三五町一段二四〇歩・畠九町一段大がある。田の約一割にあたる三町五段と畠すべてが国分寺分として免除の対象となり、また郷司の得分物の記載がある。その後国衙領の保となり上下に分れ、山科家領になった。康応元年(一三八九)六月一七日、幕府は山科教遠の「岡本上下保」の拝領以来当知行の訴えを認め、幕府の料所を止めている(「足利将軍家御教書案」山科家古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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