岡銅村(読み)おかどうむら

日本歴史地名大系 「岡銅村」の解説

岡銅村
おかどうむら

[現在地名]伊予三島市豊岡町岡銅とよおかちようおかどう

嶺北れいほく西部法皇ほうおう山脈山腹に位置し、東は岩原瀬いわらぜ村、南は津根山つねやま村など、西は野田のだ村・津根村(現宇摩郡土居町)、北は長田おさだ村・五郎野いらの村などに接する。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇摩うま郡の項に「高九石五斗 畠方 瓜尻村 はへ山有、柴山有」とみえるが、これが岡銅村となった。村名の変更については明治初年の「伊予国宇摩郡地誌」に、文政八年(一八二五)改称とあるが、慶応四年(一八六八)の庄屋役年譜書(河村家文書)に「文政四年より村号を岡銅村相改申候事」とあり、「役用記」(川之江市立図書館蔵)の文政四年の項に「瓜尻村之義此度岡銅村と唱改申度よし」とみえるので、この頃の改称と思われる。

和名抄」にみえる宇摩郡津根郷に属したとされる。元禄四年(一六九一)の伊予国宇摩郡瓜尻村明細書(河村家文書)、享保六年(一七二一)の伊予国宇摩郡瓜尻村明細帳(長野家文書)に「福島左衛門太夫様御検地之由申伝エ御座候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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