岡 一太(読み)オカ カズタ

20世紀日本人名事典 「岡 一太」の解説

岡 一太
オカ カズタ

昭和期の児童文学者,エスペランチスト



生年
明治36(1903)年3月27日

没年
昭和61(1986)年6月12日

出生地
岡山県窪郡三須村(現・総社市)

学歴〔年〕
関西中学校(岡山・私立)卒

主な受賞名〔年〕
久留島武彦文化賞,小坂賞〔昭和28年〕

経歴
中学卒業後、母校作文の講師を務める。早くからエスペラントを学び、昭和3年結成の新興童話作家連盟に参加し、「少年戦旗」「童話運動」などに童謡を発表。プロレタリア・エスペラント同盟(PEU)を結成、中央委員として活動、弾圧を受け逮捕される。戦後は児童劇や童話をつぎつぎに発表。28年エスペラントを児童文学に持ち込んだ功労で小坂賞受賞。また人類の平和を願ったザメンホフの精神を少年少女の胸に刻みつけて欲しいと、少年少女用の「ザメンホフ伝」を出版したことで知られる。ほかの著書に、児童劇「歌をわれらに」「緑の星の下に」、「人生案内」「希望の歌」「あすへの旅立ち」「わが名はエスペラント」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報