さく‐ぶん【作文】
〘名〙
※文明本節用集(室町中)「作文 サクブン」 〔
陸機‐
文賦〕
③ 比喩的に、文章として一応まとまってはいるが、
内容、
実質の伴わないもの。
※憲法講話(1967)〈
宮沢俊義〉五「いたずらに高い理想をかかげただけで、
実際は『作文』に終る恐れがきわめて大きい」
さく‐もん【作文】
〘名〙
※
九暦‐九暦抄・天暦三年(949)二月一一日「院花宴事、有音楽、作文等、御参事」
※
徒然草(1331頃)一「ありたき事は、まことしき文の道、作文、
和歌、
管絃の道」
② 一般に、文章を作ること。さくぶん。
※
俳諧・
鶉衣(1727‐79)後「作文
(サクモン)に名を得し難波の
西鶴も五十二にて
一期を終り」
つくり‐ぶみ【作文】
〘名〙 内容をいつわって書いた
手紙。また、人の名をかたって書いた手紙。にせの手紙。
※玉塵抄(1563)二七「後に詔があったやらつくりふみをしたやら
詔書ありめしださるると云て
人間へでて」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「作文」の意味・読み・例文・類語
さく‐ぶん【作文】
[名](スル)
1 文章を書くこと。また、その文章。
2 小・中学校などで、国語教育の一環として、児童・生徒が文章を書くこと。また、その文章。綴り方。
3 形式的には整っていても、内容のとぼしい文章。または、事実をありのまま書かず、内容を書き換えた文章。「お役所の作文のような報告書」「陳述書を作文する」
[類語]詩作・作詞・作歌・句作・劇作
さく‐もん【作文】
1 漢詩を作ること。
「学生どもを集めて、―してゐたりけるに」〈今昔・二八・二九〉
2 文章を作ること。さくぶん。
「―に名を得し難波の西鶴も、五十二にて一期を終り」〈鶉衣・嘆老辞〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「作文」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報