岩佐番所跡(読み)いわさばんしよあと

日本歴史地名大系 「岩佐番所跡」の解説

岩佐番所跡
いわさばんしよあと

[現在地名]北川村安倉 岩佐

野根山のねやま街道のほぼ中間点にあった番所で、岩佐関所ともよばれ、土佐三関の一とされた。街道の北側、山と山の間の窪地に高さ一・五メートル、長さ五〇メートル、奥行四〇―五〇メートルの、石垣で囲まれた所が残るが、その中に御殿とよばれる建物が建ち、街道に面しては立派な門があったと伝える。

野根山街道は江戸時代前期には参勤交代の道で、岩佐関所はその要地とされたため、山中にもかかわらず藩主の臨時の宿泊所として御殿が建てられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android