岩出野
いわでの
鎌倉時代にみえる地名。進美寺灯油畠の所在地。現在の大字江原の小字に岩出があり、この付近に比定される(日高町史)。岩出野灯油畠について、「西県郡司一庁官」が河成と称して濫妨することを進美寺から国司と本山の近江延暦寺に訴え、文永五年(一二六八)六月一九日付の但馬国司庁宣、および同年六月二一日付の天台座主青蓮院宮尊助法親王令旨によって、郡司の妨げが停止され、同年六月二六日付の公禅令旨添状とともに、進美寺に伝達されている(いずれも案文、進美寺文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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