岩石扇状地(読み)がんせきせんじょうち(その他表記)rock fan

最新 地学事典 「岩石扇状地」の解説

がんせきせんじょうち
岩石扇状地

rock fan

形態上は湿潤地帯扇状地に類似した地形で乾燥地帯にみられる。薄い被覆層に覆われる。ニューメキシコに発達する岩石床の表面が扇状地に類似していることからD.Johnson(1932)が命名。乾燥地域の内陸盆地では,下方侵食の卓越する山地盆地中央の堆積地帯との中間に,岩屑運搬側方侵食の盛んな地帯が存在し,そこに形成される凸形の横断面形と,凹形・直線状または凸形の縦断面形をもつ地形が岩石扇状地とされる。Johnsonは岩石扇状地が拡大してペディメントが形成されると考えたが,直線状の横断面形をもつペディメントは,厳密には異なった成因をもつ地形とみられる。

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参照項目:侵食扇状地

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩石扇状地」の意味・わかりやすい解説

岩石扇状地
がんせきせんじょうち
rock fan

壮晩年期または老年期の山地周縁に発達する,岩盤から成る扇状地状の地形。山地の下刻作用の激しい地域と盆地の堆積地域との中間地帯に河川側方浸食によって生じる。岩盤上に薄く砂礫層が残ることが多い。岩石床に類似し,乾燥地域に発達しやすい。

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世界大百科事典(旧版)内の岩石扇状地の言及

【扇状地】より

…扇状地の頂点に近い部分を扇頂,中央部を扇央,末端部を扇端とよぶ。乾燥地域の山麓部に扇状に発達し,主として浸食作用によって形成された岩石扇状地と区別する場合には,特に沖積扇状地とよぶ。
[扇状地の形成条件]
 扇状地が形成されるためには,上流地域の地形,地質,気候,植生に関する諸条件と,形成される場所の地形,地質的条件が重要な意味を持つ。…

※「岩石扇状地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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