岩野河村(読み)いわのがわむら

日本歴史地名大系 「岩野河村」の解説

岩野河村
いわのがわむら

[現在地名]金屋町岩野河

川口かわぐち村の東方に位置する。村の南北に山が迫り、中ほどを有田川が蛇行しながら西流する。川の両側にやや平地がみられ水田がある。「続風土記」に「村名古くは村とのみ云ひしに、文化二年岩野河と改む、岩野河は其源谷村より出て村中を流る川の名なり」とあるように慶長検地高目録・天保郷帳にも「村」と記される。しかし岩野河の地名は正応二年(一二八九)一二月日付の湯浅宗重跡本在京結番定文案(崎山家文書)の一二番保田やすだ(現有田市)に「岩野川」が含まれており、徳治二年(一三〇七)八月日付阿河庄地頭披陳状并頼聖具書案(又続宝簡集)の頼聖具書の中に「岩野河村毘沙門堂領 地頭得田兵衛入道跡」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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